まさか自分が盗まれるわけがない
そう思っていた同業者が、トイレ休憩から戻ったらバイクが消えていた。これは都市伝説ではなく、現場で起きているリアルです。
我々のバイクは、常に稼働していて目立つ上、配達中は急いでいるからロックが甘いだろうと窃盗犯に舐められています。商売道具を奪われることは、その瞬間に失業を意味します。稼ぐための攻めと同じくらい、守りも徹底してください。
数分の油断が命取り!基本のロック
盗難件数のデータを見ると、かなりの割合がキーの抜き忘れによるものです。
ドロップ先のマンションのエントランスだからコンビニで水を一本買うだけだから
この数分の隙が狙われます。エンジンをかけっぱなしで離れるなんて言語道断です。
どれだけ急いでいても、以下の0円でできる基本動作だけは徹底してください。
- キーを抜く:バイクから体が離れる時は、たとえ1メートルでも抜く。
- ハンドルロック:これをかけないと、音もなく押して持っていかれます。
- シャッターキー:鍵穴へのイタズラやピッキングを防ぐため、メインキーのシャッターは必ず閉じる。
特にシャッターキーは、日本のスクーターが持つ優秀な機能です。面倒くさがらずに閉めるだけで、プロ以外の衝動的な犯行を諦めさせる効果があります。
物理ロックで視覚的にアピール
ハンドルロックだけでは、力任せに壊されたり、台車に乗せられたりすれば終わりです。本気で守るなら物理ロックを追加して、このバイクを盗むのは面倒くさそうだと思わせる視覚的効果を狙います。
配達員におすすめなのは、携帯性と強度のバランスが良い装備です。
- ワイヤーロック/チェーンロック:地球ロックができれば最強ですが、後輪に通すだけでも効果大です。目立つ色を選びましょう。
- ディスクロック:ブレーキディスクに挟む小型ロック。アラーム付きなら振動を感知して大音量が鳴るため、威嚇効果は抜群です。
- U字ロック:頑丈ですがかさばるのが難点。長時間休憩の時などに使用します。
ロックを外す手間は数秒〜数十秒かかりますが、これは廃業リスクを回避するためのコストです。慣れれば一連の動作としてスムーズにできるようになります。
駐車場所の選び方
物理的なロックと同じくらい重要なのが止める場所です。
人通りが少なく、照明のない暗い路地裏は、窃盗犯にとって最高の作業場です。休憩や待機をする際は、あえて目立つ場所を選びましょう。
- 夜間は街灯の下や、防犯カメラが作動しているコンビニの前に止める
- 死角になる建物の裏側には止めない
- ハンドルは左に切ってロックするのが基本構造
また、スマホをホルダーに残したまま離れるのは絶対にNGです。端末だけでなく、配達アカウントごと乗っ取られる恐れがあります。
もし、長年乗っているバイクで鍵穴がガバガバで、マイナスドライバーでも回りそうシャッターキーが壊れて閉まらないという状態なら、それはセキュリティホール全開の状態です。防犯性能が落ちたバイクは、格好のターゲットです。修理してセキュリティを回復させるか、最新の防犯装備がついた車両への乗り換えを検討するのも、自分のビジネスを守るための重要な経営判断です。

